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乗馬の基本



運   動

G駈歩姿勢

 駈歩は、歩法が3節で左駈歩は@右後肢A左後肢と右前肢B左前肢(右駈歩は、その反対)と肢を運び、 馬体を跳躍させて走る。また、速度が遅い場合には(図12)のように馬の体重が右後肢から左前肢に移る際、斜めに重心が移動し易いために、騎手の身体は上下、斜めに振れ易い。

  • 上体の姿勢を維持するには、股関節の角度が常に変化する
     馬体は常に収縮、跳躍を繰り返えすために騎手の上体は大きく跳ね上がり、腰が引け易すいため騎手自身も絶えずバランスを取る必要がある。
     騎手の姿勢を維持するには、股関節を柔軟にし、股関節を中心にして上体と膝の角度を開閉させる必要がある(写10、11赤線)。

 (図 12)
低速度による左駈歩は、馬の体重移動に合わせて騎手の身体も斜めに振れ易い
  • 騎手の坐骨は、馬の動きに合わせて鞍にあたる部分が変わる。
     馬は駈歩運動の際、鞍の前と後で常に上下に波打つように動いている。騎手は、この鞍の動きに対応して上体を常に垂直に保つには、座る部位を常に変化させる必要があり、この動きに対応することが出来ないと、尻は鞍を離れて大きく跳ね上がり、鞍を打ちつける。
     初心者で尻が跳ね上がるときは、 股関節を柔軟にして、鞍の座る位置を変えることなくヘソが絶えず身体の一番前にあるようにして、ブランコをこぐような感覚で乗ると、尻の跳ね上がりは防げる。

  • 手綱の張りを一定に保ち馬をコントロールするには、肩、肘の角度が常に変化する。
     馬は駈歩運動の際、頭頚(銜)を常に前後、上下に動かしバランスを取りながら走るため、騎手は手綱が弛まないように、肩、肘の関節を柔軟にして、その角度を変える必要がある(写10.11青線)。
     馬が前後に収縮したときは、頭頚が上がり銜が上体に近ずくために手綱が弛み易すく(写11青線)、また、馬体が伸び頭頚(銜)を前に伸ばすときは(写10青線)手綱を引っ張りブーキをかけ易い。
     手綱の張りを一定に保ち頭頚(銜)の動きを妨げないうにするには、肩、肘の関節を柔軟にするしか方法がない。特に注意することは、頭頚を前に伸ばしたとき、拳を自分の意思で前に出すと銜が弛み易すいので、拳は手綱に引かれるまま自然に前に出て行く感覚で乗るとよい。

  • 脚は、体重を足の中心にかけ、フクラハギを馬体に密着させて脚の振れを防ぐ。




  • 肢の運びにより肩、肘と股関節の角度が常に変化し、股関節が開くときに肘が狭く(写11)、股関節が狭いときに肘が開く(写10)












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